
「型抜き印刷って聞いたことあるけど、どうやって作られるのか知らない」「どんな流れで型抜き印刷を相談したらいいか分からない」などのお悩みを抱えた方必見!
今回はかたぬき印刷アトリエがオリジナルで製作したメッセージカードを一例として、型抜き印刷ができるまでの流れをご紹介します!
型抜き印刷のデザインラフ案の作成(総務部:企画担当)
まずは型抜き印刷をする上で重要となる、形やデザインを決めるラフ案を作成します。今回はクリスマスをメインとした型抜きメッセージカードを製作したかったため、クリスマスといえばなにがあるかな?と考えるところからスタートしました。インターネットでクリスマスカードと検索し、気に入ったものを参考にしながら、どんなものにしようか考えていきます。
メッセージが印刷されていて、ただ渡すだけのメッセージカードではおもしろくない!と思い、裏面に手書きメッセージを書けるように枠を作ろうという感じでイメージを膨らませていきました。
大体のデザインイメージが固まったら、落書き程度にメッセージカードのイメージ図を描いていきます。ここで大きさ、形、色を決めました(大きさは名刺サイズくらい、形は6種類、色は緑と赤を基調とするなど)。
それができたら、デザイン担当者へラフ案を提出!ここで、実際の仕上がりの雰囲気を伝えました。今回はこのかたぬき印刷アトリエのサイトに合った、『親しみやすく』『かわいらしい』を主軸としてデザインしてもらうことにしました。
提出したラフ案がこちら

型抜き印刷のデザインの作成(生産部:制作)
提出したラフ案を参考にしながら、生産部の印刷データ制作のデザイン担当がillustratorを使ってデザインを作成します。デザインデータの作成方法については、また別のコラムでご紹介します。
出来上がったデザインデータがこちら


出来上がったデザインデータをもとに、カットラインデータを作成していきます。カットラインについては、印刷の鍵を握る「カットライン」を解説のコラムをご参照ください。
今回は仕上がりの違いを確認するため、フチありとフチなしの2パターンを作成しました。

カットラインデータ(フチなし)

カットラインデータ(フチあり)
型抜き加工(生産部:工場)
今回は製作部数が20枚程度と少数だったため、プロッタで型抜き加工を行いました。プロッタとは、illustratorにて作成したカットラインデータを読み込み、データに沿って切り込みを入れていく型抜き加工機です。小ロットや角が鋭いデザイン、複雑な形の場合などに使用されることが多いです。
プロッタについての詳細はこちらのコラムから
実際に型抜き加工したものがこちら


フチありとフチなしを比較すると、仕上がりのイメージが違って見えます!『かわいらしい』という見た目を重視して、フチありで製作しました。
完成したクリスマスカードは、クリスマスの日に納品があったお客様へお渡しいたしました。

まとめ
このように、型抜き印刷は「こんなの作りたいな」などのイメージから、デザインデータを作成し、印刷して、機械でカットしてという工程で製作されていきます。イメージをカタチにすることができるのが型抜き印刷!ぜひ皆様にも面白さを感じて欲しいです。
かたぬき印刷アトリエでは、印刷・カットラインデータ作成から印刷、型抜き加工まで一貫して行っています。具体的なデザインや詳細が決まっていなくても、漠然とした状態のご相談でも大歓迎です。ぜひお気軽にご相談ください!