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初めての方必見! 型抜き印刷ってなに?

コラム型抜き(トムソン)

型抜き印刷とは

型抜き印刷とは、オフセット印刷機やオンデマンド印刷機で刷られた印刷物を丸型や星型など様々な形に成形加工をする印刷方法のことです。成形加工することを型抜き加工と言い、加工は打ち抜いたり、切り抜いたりと様々な方法で行われます。

型抜き加工で代表的なのは、トムソン加工プロッタ加工。かたぬき印刷アトリエでも、この2つの加工で型抜きを行っています。

トムソン加工

トムソン加工は、ベニヤ板に金属の刃が埋めこまれた型(抜型)を作成し、機械に抜型と用紙をセットして下から突き上げて形作る加工方法です。

抜型
抜型
トムソンの内部
トムソンの内部
トムソンにて型抜き加工をする様子
トムソンにて型抜き加工をする様子

型抜きクッキーを作る時は型を生地の上から押し込みますが、トムソン加工はその逆のようなイメージです。こちらは、大ロットで比較的大きめなサイズの型抜きに向いています。

より詳しく知りたいという方は、以下の『デザインの可能性を広げる紙に魔法をかけるトムソン加工』のコラムをご確認ください!

プロッタ加工

プロッタ加工は、型抜きの専用データを機械に送り、データに沿って切込みを入れていく加工です。こちらは小ロットで小さめのサイズの型抜きに向いています。

カッティングプロッター(フラットタイプ
カッティングプロッタ(フラットタイプ)

どちらの機械も紙のセットは手動で行いますが、その後は自動でどんどん動いてくれます。型抜かれていく稼働音が意外と癖になると評判です。

より詳しく知りたいという方は、以下の『1枚からOK!小ロットや小さい型抜きで大活躍!プロッタ加工とは?』のコラムをご確認ください!

ブッシュ抜き・トムソン・プロッタの比較

ブッシュ抜き・トムソン・プロッタを比較表にすると、こんな感じになります。

ブッシュ抜き
自動押抜機
トムソンプロッタ
ロット大ロット小~大ロット小ロット
細かな型抜き
抜き型作成代数万円~数千円~抜き型不要
抜き型の耐久年数約数年
(研磨するとより長持ち)
約1~2年
(使用頻度による)
抜き型不要
つなぎ
ミシン・スジ入れ×
半抜き(シール)×
薄紙
厚紙2.5㎜程度まで〇苦手

ブッシュ抜き自動押抜機
大ロットの製作にオススメです。抜き型はトムソンより高価になりますが、短期間で仕上げられるのでコスパ良し!シンプルな形状の物や、カードゲーム等「つなぎ」を付けたくないものの製作にもオススメです。

トムソン
小~大ロットの製作にオススメです。型抜き加工と同時にミシンやスジ入れ、半抜きも可能なため、多様な製作ができます。ショップカードや冊子、シールなどなんでもお任せあれ!

プロッタ
小ロットの製作にオススメです。データをもとにカッター刃で切り抜いていくため、抜き型の作成は不要です。また、細かなデザインの型抜き加工に向いています。複雑な形の名刺やラベル、シールなどの製作にオススメです。

お客様のご要望に合わせて最適な方をご提案いたします!

型抜き印刷のメリット・デメリット

メリット

印刷物を目立たせることができる

型抜き印刷を行うと、通常の印刷とは違った魅力的な印刷物が仕上がります。たとえば、バレンタインに贈るメッセージカードをハート型に型抜き印刷すると、単なる四角いカードよりも目を引き、感情がより伝わりやすくなります。また、サービスや商品の形状に合わせたパンフレットも、内容が一目で理解でき、手に取りやすくなり、販促効果の向上を期待できます。

印刷物の機能を追加

二つ折りのリーフレットにポケットを付ける型抜き加工を施すことで、タトウケースに変身させることができます。例えば、展示会などで複数の書類を手渡す場合、それぞれのセットにホチキス止めをするのは手間がかかります。このタトウケースを活用すれば、単に書類を差し込むだけで簡単にまとめ上げることができます。さらに、ポケットに切り込みを入れることで、名刺を挟むことができ、全てを一つで完結させることが可能です。型抜き印刷は、業務プロセスの効率化を促す手法にもなりえるんです!

デメリット

初回の抜型製作代が発生

型抜き印刷を行う際、初回には抜型の製作が必要となります。この初回のみ、抜型製作代が発生します。ただし、同じ形状で2回目以降の型抜き印刷を行う場合は、抜型の製作が不要となり、製作代はかかりません。抜型が劣化した場合は、再製作が必要ですが、保存期間内で通常の利用においてはこの費用がかかることはありません。

製作には時間がかかる

型抜き印刷は通常の印刷に加え、機械による型抜き加工、印刷物の仕様に応じて手作業が必要になります。形状や仕様によっては加工に時間がかかり、納期にお時間を頂く可能性がございます。お急ぎの場合は、お問い合わせいただければ、できる限りの対応をさせていただきます。お客様のご要望にできるだけ柔軟にお応えしたいと考えておりますので、ご遠慮なくご相談ください。

型抜き印刷における注意点

抜型の保存期間に注意

トムソン加工で使用される抜型には、保存期間が設けられています。かたぬき印刷アトリエでは、抜型の保存期間を通常2年としていますが、使用頻度や保管状態によって変動することがあります。品質を維持するためにも、期間を過ぎたものについては、必要に応じた製作をお願いしています。

用紙の相性がある

用紙の選択は型抜き加工において重要です。特に、ユポ紙やストーンペーパーなどの柔らかい紙質は、機械の性能上、加工が難しいことがあります。また、一般的には薄紙も型抜き加工には向いていないとされていますが、かたぬき印刷アトリエでは薄紙の型抜きに実績があります。ただし、用紙の選定は状況により異なるため、ご相談させていただければ幸いです。ご希望に合った素材の選定や適切な加工方法を提供いたします!

まとめ

  • 型抜き印刷とは、印刷物をハート型や星型などの形に加工する印刷のことで、代表的な恰好方法として、トムソン加工プロッタ加工がある。
  • 型抜き印刷のメリットは、印刷物を目立たせることができたり、販促効果を向上させることができたりすること。デメリットは、トムソン加工の場合には抜型製作代として料金がかかることと製作に日数を要すること。
  • 型抜き印刷の注意点は、トムソン加工に使用される抜型には保存期間があり、かたぬき印刷アトリエでは、2年としていること。また、用紙の相性があり、柔らかい紙であるユポ紙などは加工が難しい場合があること。

型抜き印刷は印刷物に新たな可能性をもたらし、目を引くデザインや機能を実現できる印刷方法です。かたぬき印刷アトリエでは、お客様のご要望に合わせて最適な型抜き印刷をご提案いたします。ぜひお気軽にご相談ください!

                                            

このコラムを書いた人

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【かたぬき印刷アトリエ広報担当】さいとう

総務・経理・広報・企画など幅広く担当しています。お問い合わせのお電話の際に対応させていただくことがあるかもしれません。どうぞよろしくお願いいたします!