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年賀状離れが進む中で、選ばれる年賀状とは?

近年、メールやSNSでの投稿による新年の挨拶が主流になり、年賀状の発行枚数は年々減ってきています。
「忙しくて書けない」「コストがかかる」「住所を知らない」——そういった理由で、年賀状離れは確かに進んでいます。
でもその一方では、“だからこそ、あえて年賀状を送りたい” という声も増えてきています。
デジタルのメッセージが手軽になった今、紙で届く年賀状には、どこか特別な存在感があります。手に取って読んでもらえる安心感や、相手のために時間を使った気持ちが伝わるところが、紙の年賀状の良いところです。
そんな中で注目されているのが、特別感や遊び心があるデザインの年賀状です。特に手に取った瞬間に印象に残る“型抜き年賀状”は単なる挨拶以上の“想い”を届けてくれるでしょう。
特別感を演出できる『型抜き年賀状』が注目される理由とは
型抜き年賀状の魅力は、形そのもので想いを届けられることです。普通の長方形の年賀状には無い遊び心や特別感を取り入れて、受け取った人の心に残る1枚になります。
さらに、特別な型抜き年賀状は、ただ印象に残るだけではなく、受け取った人との関係を深めるきっかけにもなります。
企業なら取引先との関係を深めるツールに、個人なら友人や家族との温かいコミュニケーションのきっかけに。型抜き年賀状は、受け取った人の記憶に残ることで、想いを広げる力を持っているのです。
企業や店舗が『型抜き年賀状』を選ぶ3つの理由とは
1.印象に残りやすい
型抜きのデザインや形の工夫で、普通の年賀状より目を引きます。取引先やお客様の記憶に強く残るのが魅力です。
2.想いを伝えやすい
型抜き加工で企業や店舗の個性やこだわりを表現できます。また、型抜き年賀状は、形やデザインそのものが印象に残るため、文章だけでは伝わりにくい感謝やメッセージをより鮮明に届けられます。
3.関係構築のきっかけになる
印象に残るデザインは、その後のコミュニケーションや関係の深化につながります。年賀状が単なる形式ではなく、次の行動や会話のきっかけになるのです。
型抜き年賀状の製作事例
四角と丸型がつながった形の年賀状
社名やコンセプトを形で表現し、思わず目に留まるデザインです。

型抜き年賀状の注意点
型抜き年賀状は特別感のあるデザインで魅力的ですが、郵送する際に注意しなければならないことがあります。事前によく確認しておきましょう。
・郵送料金に注意
一般的な郵便はがきのような長方形でないものは「定形外郵便物」の扱いとなります。サイズや重さによって郵送料金が異なるため注意しましょう。
定形外郵便物の料金についてはこちら
外部リンク:第一種郵便物 手紙 | 日本郵便株式会社
・郵送するタイミングに注意
通常、年賀はがきは、12月15日頃~12月25日頃に差し出すと、元旦に確実に届けてくれる”年賀郵便特別取扱”というサービスがあります。しかし、「定形外郵便物」はこのサービスの対象外となります。郵送するタイミングによっては年内に届いてしまったり、松の内までに届かない可能性があるため注意しましょう。
心配な場合は、念のため直接郵便局へ持って行くと安心です。
郵送コストを抑える方法
上記のとおり一般的な郵便はがきのような長方形でないものは「定形外郵便物」の扱いとなります。そのため、年賀郵便特別取扱の対象外となるほか、郵送料が通常より高くなる場合があります。
「郵送費を抑えたい」「手間を減らしたい」という方は、第二種郵便物”はがき”の規定内で、形を変えない特殊加工や特殊印刷を取り入れ、特別感を持たせる方法もおすすめです。
はがきの規定サイズ
最小:14㎝×9㎝~最大:15.4㎝×10.7㎝
(一般的な郵便はがきサイズは14.8㎝×10㎝)
厚さ:郵便はがきと同程度(約0.2㎜程度)
重さ:2g以上 6g以内
形を変えない特殊加工・特殊印刷
箔押し加工
箔押し加工は、金属の箔を熱と凸版の圧力で紙や他の素材に転写する特殊な加工です。別名「ホットスタンプ」とも呼ばれ、金や銀の光沢が、華やかさや高級感を演出します。カラーや艶消しタイプなど種類も豊富です。

エンボス/デボス加工(浮き上げ・空押し)
エンボス(凸)/デボス(凹)加工は立体感を出し、視覚的・触覚的なおもしろさから特別な印象を与えることができます。ロゴはもちろん装飾として施すことで、さりげなくもお洒落で高級感のあるデザインになります。

スクラッチ印刷(スクラッチECO)
金属の反応を利用したスクラッチECOは、削りカスが出ないため、手軽に楽しめる仕掛けです。年賀状に遊び心をプラスして特別感を出すことができます。
削りカスが出ないスクラッチ印刷(スクラッチECO)の詳細はこちら


スポットニス印刷
一部分だけにあるニスを施すことで、デザインの一部を際立たせる印刷方法です。ぷっくりとした立体感と光沢でデザインを際立たせることができます。文字やイラストの部分が光って目を引き、手に取った瞬間の印象を強められます。遊び心や特別感を演出したいときにおすすめです。
特殊紙
特殊加工・印刷の他にも特殊紙を使用して、手触りや紙色の違いを活かした表現も人気です。
当社では多種多様な用紙を取り扱っておりますので、ご希望の用途やイメージに合わせて最適な用紙のご提案も可能です。
用紙選びについては下記のコラムをご覧ください。
私製はがきを使用した年賀状の注意点
宛名面の必須項目
1.「郵便はがき」または「POST CARD」と表記する
この表記が無いと第一種郵便物”手紙”の扱いとなります。規定や料金が異なるので、一目見てわかるように記載しておきましょう。
記載位置:はがきの使用する向きによって上部または左中央に記載してください。

2.朱書きで「年賀」と表記する
通常のはがきと年賀はがきを区別するために、赤い文字で「年賀」と表記する必要があります。この記載が無いと年内に配達されてしまうので注意しましょう。
記載位置:位置の規定は無いようですが、一般的には切手の下に書かれていることが多いです。

切手
型抜き年賀状などの私製はがきを年賀状として郵送する場合、郵便料金分の切手を貼る必要があります。(”はがき”の場合は85円 ※令和7年11月現在)
郵便局では、年賀状専用の年賀郵便切手が販売されています。寄付金付き、お年玉付きの切手もあるので、必要に応じてご準備ください。
郵便局で購入できる年賀郵便切手についてはこちら
外部リンク:令和8年用年賀郵便切手 | 日本郵便株式会社
まとめ
・型抜き年賀状は「定形外郵便物」の扱いになるため、料金や差し出しのタイミングに注意!
・郵送コストを抑える方法として、「はがき」の規定内で形を変えない特殊加工や用紙選びがオススメ。
・私製はがきは宛名面や切手にも決まりがあるので要チェック!
・ちょっとした工夫で、想いをしっかり届ける年賀状が作れる!
年賀状の発行枚数が年々減少する中、紙ならではの価値や特別感から、日頃の感謝や想いを伝えるツールとして改めて注目されています。
中でも、型抜き年賀状は想いを形にして表現できるため、企業や店舗ならブランディングや関係構築にも活用可能です。
ただし、加工を施したはがきや私製はがきには、郵送時に注意しなければならないポイントがあります。事前にサイズや宛名の書き方、切手の貼り方などをよく確認しておけば安心です!遊び心を添えて、あなたの想いを届ける特別な1枚を作ってみませんか?
